看護師にとっての行動計画の重要性と計画を立てる際の大切なポイント

行動計画とは、目標に向けて計画的に看護していくための指示書のようなものです。患者の看護問題を改善・解決するために、看護師はこれに従って看護を行います。行動計画の内容は、1日で行うタスクの流れを書いたものです。ルーティーンで行われるものと、看護問題の解決のための目標と達成するための計画を、分かりやすくまとめたものとなります。その際には、単にタイムテーブルで「AM10:00○号室の□さん」などといった風に書くのではなく、もっと詳しく書くことが必要です。行動計画には、「5W1H(いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように)」という6つのポイントを押さえて書くことが非常に大切であり、それによって誰が見ても理解できる分かりやすい行動計画になるのです。

行動計画は看護師が1日の計画を立てるための根本となるものであり、行動計画をまず立ててから、各々の行動目標や看護計画を決めます。具体的には、患者の情報を収集することによって看護診断を行い、その結果を元に介護問題(例:食事介助)を解決するために行動目標を具体的に決め(例:姿勢や飲み込みに注意して食事介助する)、その目標に目的(例:誤嚥予防のために、姿勢や飲み込みに注意しながら、患者のペースに合った食事介助をする)を加えた介護計画を立てるというものです。こうして立てた計画に基づいて看護を行うというのをくり返し、目標に至らない場合は改善や見直しを行います。