看護師が行動計画を立てる際に、タスクの優先順位をつけようとして間違ってしまうと、本来なら優先順位の高い仕事に必要な時間を割けず間に合わないなどの失敗に繋がります。このような判断ミスをしてしまうには、次のような理由があります。1つ目のミスの理由として多いものは、「『なるべく早くに』や『今すぐに』を意識しすぎる」というものです。本来であれば、タスクの優先度は緊急度で判断するものであり、例えば救急車で運ばれてきた患者は優先順位が高くなるなど、命に関わるものを最優先して行うべきです。しかし、このような頼まれ方をしたタスクを意識しすぎると、実際は「明日の○時まで」などと期限に余裕があったタスクに取り掛かってしまうなど、優先順位付けを誤ってしまうのです。行動計画を立てる際には、今すぐ行わないと命の危険があるものが優先順位的には1番であり確実に終わらせなくてはなりません。ワークシートに行動計画を書く際には、緊急度の高いものを分かりやすく協調して書くなど、言葉に惑わされず内容で判断しましょう。
2つ目の理由として挙げられるのは、「仕事をすぐに受けない」というものです。看護師というのは、同時にいくつものタスクをこなしていかなくてはならない仕事ですが、それでも限度はあります。期限が短いものと長いものを同時にこなすことはできても、今すぐ行わなくてはならない緊急度の高いものを同時にこなすのは、大きなリスクを伴います。仕事を依頼されたら、行動計画でタスクが重なっていないか確認し、もしリスクが高いのであれば理由を説明して簡単に受けないようにしましょう。